
- このおもちゃ、うちの子にはまだ早いかな?
- 対象年齢って、そんなに厳密に守らなきゃダメなの?
- お兄ちゃんのお下がりを使わせたいけど、対象年齢外…大丈夫かな?
おもちゃを選ぶ際、パッケージに書かれた「対象年齢3歳以上」などの表記を見かけることがあります。
親として気になるのは、この年齢表示を守る必要があるのか、それとも無視してもいいのかという点でしょう。
実は、この対象年齢表示にはしっかりとした理由があり、場合によっては子どもの安全や発達にも大きく影響を及ぼします。
そこで今回は、知育玩具アドバイザーのわたしがおもちゃの「対象年齢」について基準や理由を徹底的に解説します。
ぜひ最後まで読んで、子どもにぴったりのおもちゃ選びの参考にしてください。

- 子ども3人(12歳、9歳、3歳)の現役ママ
- 知育玩具アドバイザー×育脳トレーナー
(日本ベビーコーチング協会認定) - 地域のプレイルーム運営に携わって9年目
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対象年齢の主な基準

対象年齢は子どもの安全に関わる基準のため、おもちゃメーカーも主に以下3つに注意を払っています。
- 誤飲・窒息のリスク
- ケガの防止
- 化学的な安全性
これは、年齢ごとの平均的な認知・運動・社会性の成長に合わせて設計されているためです。
たとえば、1歳未満の子ども向けには誤飲を防ぐため大きめのパーツが使われ、3歳以上になると少し複雑な遊びができる構造に変わっていきます。
また、安全基準も年齢に応じて厳格に設定されています。つまり、対象年齢は「その年齢の子が安心して楽しめるかどうか」を見極めるための重要な指標と言えるでしょう。
対象年齢はなぜあるの?3つの大きな理由

そもそも、おもちゃに対象年齢が記載されている理由は、以下の3つです。
- 安全面の配慮
- 発達段階に合わせた提案
- おもちゃメーカーの基準
対象年齢とは、基本的におもちゃで遊ぶ子どものためにあります。
理由を詳しく見ていきましょう。
①安全面の配慮
おもちゃの対象年齢は、子どもの安全を守るために欠かせない基準です。
特に3歳未満は、なんでも口に入れがちで誤飲や窒息のリスクが高め。
たとえば、3歳以上向けのパズルには小さなピースが含まれており、誤って飲み込んでしまう可能性もあります。
このような事故を防ぐには、対象年齢の確認が不可欠。安心して遊ばせるためにも、購入前に年齢表示をチェックする習慣をつけましょう。
②発達段階に合わせた提案
対象年齢は、子どもの発達段階に合った遊びを届けるための指標といえます。
無理なく楽しめるおもちゃは、集中力や達成感を育み、子どもの自然な成長を支える働きもあります。
たとえば、1歳児2歳児にはシンプルで繰り返し遊べるものが適しています。
一方で、難しすぎるおもちゃは理解できず、イライラや不安につながることも。発達に応じた遊びを与えることが、健やかな成長への一番の近道といえるでしょう。
③おもちゃメーカーの基準
対象年齢の表示は、保護者とメーカーとの間に生じる誤解を防ぐ目的もあります。
年齢が明記されていれば「どの年齢層向けか」がすぐにわかり、誤った使用を避ける手助けになります。
たとえば、6歳以上向けのボードゲームを3歳児に与えると、遊び方が理解できず親子ともに困ってしまったり、3歳以上と記載があるのに1歳児が遊んでケガをしてしまったり。
こうしたトラブルを回避するためにも、おもちゃメーカーは対象年齢の表示をしていると言えるでしょう。
対象年齢を守らないことで起こるリスク

「ちょっとくらい大丈夫でしょ」と思って与えたおもちゃで、子どもが思わぬ事故に合う可能性があります。
国民生活センターでは、おもちゃでの事故が多数報告されています。
「まさかうちの子に限って…」と思われるかもしれませんが、事故が起きてからでは手遅れです。子どもの安全を第一に考えていきましょう。
ほかにも以下のようなリスクが考えられます。
- 難しすぎて遊べない、興味を持てず放置される
- 子どもが失敗体験として自信をなくす
- 感情のコントロールが追いつかず、癇癪やイライラが増える
- 本来の発達ステップを飛ばし、バランスが崩れる可能性がある
もちろんすべてのケースに当てはまるわけではありませんが、発達段階を無視した遊びは、逆効果になることもあるのです。
おもちゃの難易度を考えて子どもに合わせて適切に遊べれば、長く使えるおもちゃもあります。
とはいえ、対象年齢を守らないことは自己責任となります。
十分リスクを考えて行動しましょう。
安全面に配慮したおもちゃの基準

おもちゃには、子どもが安全に遊べるように厳しい安全基準が設けられています。
これは誤飲・窒息・ケガなどの事故を未然に防ぐためです。
たとえば、日本国内ではSTマーク(玩具安全基準適合)の表示があり、特に6歳未満向けにはサイズや素材に細かな規定に合格したおもちゃだけ、マークが表記されます。
ヨーロッパのおもちゃ安全基準に合格するとCEマークがつきます。
また、塗料の成分や角の処理などもチェック対象です。
こうした安全基準をクリアしているおもちゃを選ぶことが、親にとっても子どもにとっても安心につながります。
対象年齢をすぎたおもちゃで遊びを広げる工夫
逆に、対象年齢を過ぎたおもちゃでも「まだまだ遊べる」「別の使い方で楽しめる」場合もあります。
- 赤ちゃん向けの積み木を3歳児がおままごととして使う
- 2歳児向けのスロープトイで小学生が瞬発力遊びとして使う
おもちゃの使い方に正解はありません。
対象年齢はあくまで「最も適している年齢」であり、「その年齢しか使えない」という意味ではないのです。

シンプルなおもちゃほど、子どもの想像力と発想力次第で、遊びはどんどん進化していきますよ。
親が気をつけるべきポイント

では、子どもにおもちゃを与えるとき親はどうしたらいいのか、気をつけるべきポイントを3つに絞って解説します。
- 対象年齢・安全マークをチェックする
- 子どもの興味や発達に合わせて選ぶ
- 親子で一緒に遊ぶ時間にする
①対象年齢・安全マークをチェックする
おもちゃを選ぶときは、まず対象年齢やSTマークなどをしっかり確認しましょう。
これは安全面・発達面での適正を判断する最低限の基準だからです。
つい見た目や価格で選びたくなりますが、年齢表示の確認を最優先にしましょう。これが、安心・安全な遊び時間の第一歩です。
②子どもの興味や発達に合わせて選ぶ
対象年齢を参考にしつつ、子どもの発達や興味にも目を向けておもちゃを選ぶことも重要。
同じ年齢でも得意なことや関心のある分野は個人差が大きいもの。
たとえば、手先が器用な子は少し難しいブロック遊びも楽しくこなせます。逆に、対象年齢内でも関心が薄ければ遊びません。
子ども自身が夢中になれるおもちゃを見つけることが、成長を後押しする近道になります。
③親子で一緒に遊ぶ時間にする
おもちゃを与えるだけでなく、一緒に遊ぶことも大切なポイントです。
一緒に遊ぶことで、もしもの危険を事前に防ぐことはもちろん、親子にとってメリットがたくさん!
親が関わることで、子どもの理解や集中力を高めるきっかけになります。
とはいえ、忙しいとなかなか一緒に遊ぶのが難しいですよね。

たとえば、15分だけでも親子で一緒に遊ぶと、子どもの自己肯定感が育ったりやコミュニケーション能力向上したりします。
親子の信頼関係も深まり、学びの幅も自然と広がりますよ。
対象年齢に関するよくある質問
- Q対象年齢ってやっぱり絶対その通りにしないとダメ?
- A
絶対とは言えません。対象年齢はあくまで「目安」として活用しましょう。
メーカーは多くの子どもに当てはまるように平均的な発達を考慮して対象年齢を設定しています。子どもの発達スピードや興味の対象、得意なことは一人ひとり異なります。
対象年齢の数字は「このくらいの子どもたちに、一般的に適していて、安全に楽しく遊べますよ」という、信頼できる参考情報の一つとして受け止めましょう。
最終的な判断は、目の前にいるわが子の「今の姿」をしっかりと観察し、その子に本当に合っているかどうかを見極めることが何よりも大切です。
- Q兄弟姉妹がいる場合、おもちゃの対象年齢はどう考えればいいですか?
- A
それぞれの発達に合ったおもちゃを用意しつつ、安全管理を徹底することが重要です。上の子のおもちゃを下の子が誤飲するケースも多いので事故にならないよう、分けて遊ぶのも効果的です。
一緒に遊べる工夫も取り入れましょう。年齢差があっても一緒に楽しめるような、積み木、大きめのブロック、お絵描き、シンプルなルールのカードゲームやボードゲームなどを取り入れると、兄弟姉妹間のコミュニケーションを育む良い機会にもなりますよ。
まとめ|対象年齢を正しく理解しておもちゃを選ぼう
今回の記事では、おもちゃの対象年齢について基準と理由を徹底解説していきました。
おもちゃの対象年齢は絶対的な縛りではなく、あくまで安全性と発達段階の目安。
守らなかったからといってすぐに問題が起こるわけではありませんが、「ちょっと先取り」は親の自己責任となります。
逆に、「対象年齢を過ぎてるからもう遊ばせない」という必要もありません。
子どもが楽しんでいるなら、そのおもちゃにはまだまだ価値があります。一番大切なのは、「今のわが子に合っているか?」という視点です。
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わが子の発達・興味に合わせておもちゃをプロが選んでくれますよ。
おもちゃを通して子どもの成長をサポートしていきましょう。