モンテッソーリ教育に興味があるけど0歳にはどんなおもちゃがいいの?
気軽におうちでモンテッソーリ教育を始めてみたい。
モンテッソーリ教育は、将棋界の天才と言われる藤井聡太プロが幼少期に受けていたことで注目されている教育法。
子育てするなら「赤ちゃんのためになる事をしたい」と思う方も多いですよね。
本格的にモンテッソーリ教育を始めるには高額な教具(おもちゃ)をそろえたり、モンテッソーリ教育を取り入れている幼児教室に通ったりとハードルが高め。
本記事では、モンテッソーリ教育の幼稚園に第一子が通っていた経験を元に、知育玩具アドバイザーのわたしが「モンテッソーリ教育ができる知育おもちゃ」を機能別に8種紹介します。
ぜひ、0歳からおうちで気軽にモンテッソーリ教育を始める参考にしてくださいね。
モンテッソーリ教育とは子どもの自己教育力をサポートする教育法
モンテッソーリ教育とは、イタリアのマリア・モンテッソーリ博士が考案した「自己教育力」を根底に考えられた教育法です。
「自己教育力」とは、子どもには生まれながらに自分で自分を教育する力や育てる力があるという考えのことです。
例えば、子どもに寝返りや歩くことを教えなくても子ども自らが寝返りしたり歩こうとしますよね。
モンテッソーリ教育では、子どもの「自己教育力」をサポートすることで成長発達を促します。
モンテッソーリ教育の目的は、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことです。
日本モンテッソーリ教育綜合研究所
上記にあるように、自立・有能・責任感・思いやり・学ぶ姿勢を持った人に育てることがモンテッソーリ教育はできるんです。
なのでモンテッソーリ教育は世界各国で支持され、多くの著名人も誕生していますよ。
0歳からモンテッソーリ教育ができる知育おもちゃの選び方
以下5つを意識して選びましょう。
- 子どもが扱いやすいサイズ
- 魅力的な色や形
- 機能が1つ
- 子どもの発達に合ったもの
- 安全なもの
選び方はモンテッソーリ教育で使われる教具(おもちゃ)の特性を基準にしています。
①子どもが扱いやすいサイズ
モンテッソーリ教育では子どもが扱いやすい子どもサイズを使用しています。
選ぶ際は、子どもが扱いやすいサイズかをチェックしてください。
②魅力的な色や形や素材
モンテッソーリ教育では子どもが興味を持つような魅力的な色や形や素材のものを重視しています。
原色の赤・青・黄色など色鮮やかな方が、赤ちゃんは色の認識がしやすいですよ。
素材は木などを使用した手触りのよいものを選びましょう。
③機能がシンプル
モンテッソーリ教育で使われるものは機能が一つだけのシンプルなおもちゃ。
なにをするのかが、ひと目でわかるシンプルなおもちゃを選びましょう。
④子どもの発達に合ったもの
モンテッソーリ教育では子どもの「自己教育力」を発揮させるために、子どもの発達段階を観察します。
子どもを観察して発達に合ったおもちゃを準備するのもモンテッソーリ教育の一つ。
0歳は発達段階が細かいので、わが子の発達に合うおもちゃを選びましょう。
⑤安全なもの
モンテッソーリ教育基準ではありませんが、子どものために安全なものを選んでください。
0歳は特に子どもが触ったり口に入れたりしても、安心できるおもちゃがいいですね。
日本では安全基準に合格したおもちゃに「ST」マークがあるので、チェックしましょう。
0歳からモンテッソーリ教育ができる知育おもちゃの機能別一覧
知育玩具アドバイザー目線で、0歳からモンテッソーリ教育ができる知育おもちゃを厳選しました。
以下は、機能別の8種類一覧です。
機能名 | 知育おもちゃ |
---|---|
①目で追うおもちゃ | モビール ベビージム ラトルタワー |
②にぎるおもちゃ | ドリオ やわらかいボール |
③叩くおもちゃ | たたいてベビードラム ベビードラム(ボンゴ) |
④落とすおもちゃ | くるくるチャイム スロープトイ |
⑤引っ張るおもちゃ | アリゲーター むかで |
⑥とおすおもちゃ | ゆらりんタワー ルーピング |
⑦ねじるおもちゃ | スターコマ スピンアゲイン |
⑧押すおもちゃ | 森のメロディーカー おきあがり人形 本物みたいなリモコン |
それでは、8種の機能別に詳しく知育おもちゃを解説していますね。
機能1:目で追うおもちゃ
1種類目は、「目で追うおもちゃ」です。
生まれてすぐの赤ちゃんは光の明暗からわかっていきます。
そして、生後2か月ころ視力がまだ弱いものの目は見えてくるので、目で追うおもちゃがおすすめ。
- モビール
- ベビージム
- ラトルタワー
①モビール
モンテッソーリ教育では、モビールを使用しています。
モビールは優しくゆれて動くので赤ちゃんの好奇心を刺激してくれます。
まずは明暗がわかる黒白のモビールからステップアップしていきましょう。
②ベビージム
モビールを吊り下げられない場合には、ベビージムが使えますよ。
ベビージムは視覚の刺激だけでなく、赤ちゃんがにぎったり触ることで、感覚の刺激にもなります。
しっかりとしたベビージムは、つかまり立ちの練習にも使えて便利。
③ラトルタワー
ラトルタワーは、中のボールが落ちるので視覚や聴覚の刺激になります。
ラトルと言っても本体が大きいので月齢が低いと持てません。
まだラトルタワーが持てない子どもには、パパママが持って見せてあげましょう。
転がしても遊べるのでハイハイを促すのにも使えます。
機能2:にぎるおもちゃ
2種類目は、「にぎるおもちゃ」。
生後3ヶ月頃からおもちゃをにぎることができます。
子どもがにぎったり触ることで感覚の刺激になります。
色で視覚も刺激し、異なる素材の感触でたくさん刺激を与えましょう。
- ドリオ
- やわらかいボール
①ドリオ
にぎるおもちゃの中でも「ドリオ」がおすすめ。
ドリオは、赤ちゃんの手にもにぎりやすく振ると音がなります。
視覚や聴覚、感触の刺激に。
ネフ社の代表的ベビートイです!
おしゃぶり・ガラガラ・ラトルと万能。
ドリオについているボールは、赤ちゃんが口の中に入れやすく口も刺激してくれますよ。
②やわらかいボール
にぎることができると、次は離す段階に移ります。
にぎって離す遊びができるボールがおすすめ。
赤ちゃんの手でも、にぎりやすいサイズを選びましょう。
布製ボールなど、やわらかいボールならしっかりにぎることができ、ぶつかっても痛くないし汚れたら洗えるので衛生的ですよ。
にぎる、離す、指先の感覚、色、追視、などを刺激。
「赤ちゃんが持ちやすい」と人気のオーボルは、指に引っかけても持つことができます。
なので、オーボールを使うなら、にぎるをしっかりできるようになってから使いましょう。
0歳からでも遊べる家庭用ボールプールについて詳しく知りたい方は、以下の記事もチェック!
機能3:叩くおもちゃ
3種類目は、「叩くおもちゃ」。
叩く動きで手首が上手に使えるようになったり、音が聴覚を刺激してくれます。
0歳は簡単に手で叩けるドラムやボンゴのような太鼓がおすすめ。
- たたいてベビードラム
- ベビードラム(ボンゴ)
①たたいてベビードラム
光ったり音が鳴ったりと子どもの好奇心を刺激する、たたいてベビードラム。
音、光、触ると音がなる流れなどで、刺激してくれます。
②ベビードラム(ボンゴ)
下記はボンゴタイプのベビードラム。
ドラムの叩く位置によって音が変わるので聴覚が鍛えれます。
4:落とすおもちゃ
4種類目は、「落とすおもちゃ」です。
にぎる→離す→落ちる、この一連の動作にめちゃめちゃハマるんですよね。
繰り返し何度でも遊べる、落とすおもちゃがオススメ。
指先の感覚、追視、予測、繰り返すなどで、脳や心の発達も刺激します。
- くるくるチャイム
- スロープトイ
①くるくるチャイム
くるくるチャイムはわが子もそうですが、みんな大好きの落とすおもちゃ。
10か月頃から自分でボールをにぎって離すことができるようになります。
それまでは、大人が見せてあげたりサポートをしましょう。
0歳でもにぎりやすいボールサイズで、入り口もボールが落としやすいです。
くるくるボールが落ちた時の「チン♪」とチャイムが鳴るのも魅力的。
②スロープトイ
スロープトイは、0歳だとひとりではまだ遊べません。パパママがやってみせてあげましょう。
目で追うので視覚の刺激、カタンカタンと落ちる音が聴覚の刺激になります。
スロープの傾斜がゆるやかなものがいいですよ。
あまりに早いと赤ちゃんには目で追えません。
スロープトイは長く使えるのでおすすめ。
機能5:引っ張るおもちゃ
5種類目は、「引っ張るおもちゃ」です。
引っ張るおもちゃは0歳だと難しいです。
大人が引っ張ってあげてくださいね。
- アリゲーター
- WALTERむかで
ハイハイを促すのにも最適!1歳以降も使えるので長く遊べるおもちゃです。
①アリゲーター
アリゲーターは、ワニの足が安定しているので倒れにくいですよ。
アリゲーターが動くので視覚の刺激とカタカタ音が鳴るから聴覚も刺激します。
②WALTERむかで
下記のむかでは目立つ配色と転がるのが魅力の引くおもちゃ。
視覚の刺激と転がるゴロゴロ音が聴覚の刺激にもなります。
機能6:とおすおもちゃ
6種類目は、「とおすおもちゃ」です。
1歳前後になると、モノにとおす遊びに興味を持ち始めます。
モンテッソーリ教育では、縫いさしがあります。簡単にいうと縫い物ですね。
0歳からは棒通し→ひも通し→縫いさしの段階で、成長とともにできるようになります。
指先の感覚、視覚、空間認識能力、集中力などを刺激。
- ゆらりんタワー
- ルーピング
①ゆらりんタワー
固定された棒にリングをとおす、ゆらりんタワー。
リングの大きさが異なり、大きい順にとおさないとすべてのリングがとおりません。
視覚、思考力、指先の感覚が鍛えられます。
おすわりして遊べるので体のバランス感覚を養うにもいいですよ。
②ルーピング
知育おもちゃと言えばルーピングを思い浮かぶ人も多いですよね。
ルーピングは、固定されたワイヤーにとおった玉を指先で動かします。
玉が取れないので、誤飲の危険性もなく「とおす」遊びができる知育おもちゃ。
指先の刺激、視覚の刺激、動きを予測する力、聴覚などを刺激。
そして、ルーピングは見てるだけでも空間認知能力が鍛えられますよ。
機能7:ねじるおもちゃ
7種類目は、「ねじるおもちゃ」。
ねじる動きは指先や手首を使います。
0歳は、ねじる動きが難しいので、大人が見せたりサポートしてあげましょう。
- スターコマ
- スピンアゲイン
①スターコマ
スターコマは0歳から回せるコマ。
くるくる回る様子に視覚が刺激されます。
指先の感覚やおしゃぶりしたら口の刺激にも使えますよ。
②スピンアゲイン
大きさが異なる歯車ディスクがねじりながらくるくると落ちるスピンアゲイン。
0歳には自分で歯車ディスクを差し込むのが難しいです。
大人がサポートしてあげましょう。
視覚の刺激、ねじる動きを見て学べますよ。
機能8:押すおもちゃ
8種類目は、「押すおもちゃ」です。
0歳でもできる押す動きができるおもちゃ。
「押す」は、日常生活でも必要な基本動作の一つです。
- 森のメロディーカー
- おきあげり人形
- 本物みたいなリモコン
①森のメロディーカー
森のメロディーカーは押して車が走るとメロディーが流れます。
押すことができたら、次の段階で引くこともできますよ。
素材も滑らかな木材でさわりごごちがいいおもちゃ。
視覚と聴覚と触覚の刺激になります。
息子も森のメロディーカーが大好きでよく遊んでいました。
口にいれても安心な無塗装無着色。国産でグッドトイ受賞もしています。
②おきあがり人形
むかしからある起き上がりこぼし。
押しても倒れず元に戻るおもちゃに赤ちゃんの興味深々。
うつぶせ寝やハイハイの促進にも使えます。
視覚、触覚の刺激。中に鈴が入っているので聴覚も刺激されます。
布製のものは、肌触りもよく口にいれても安心ですね。
③本物みたいなリモコン
最近はタッチパネルが多く、ボタンを押すことが少なくなっていますよね。
指先の感覚にもボタンを押すという動きは必要。
子どもが好きなリモコン型の押すおもちゃは、普段触って欲しくない本物のリモコン変わりに渡せて便利です。
0歳からモンテッソーリ教育ができる知育おもちゃはレンタルが便利!
モンテッソーリ教育が知育おもちゃでできるのは、わかったけど全部そろえるのはちょっと無理かも…。
紹介した知育おもちゃを全部買い揃えるのは、大変ですよね。
費用がかかり子どもが遊ばなかったら無駄になるし、0歳だからおもちゃの適齢期をすぐ過ぎちゃうし、「せっかく買ったのに…。」と損することもあります。
損したくない方には知育おもちゃのレンタルが便利です!
知育おもちゃのレンタルなら、子どもがおもちゃで遊ばないときは交換や返却すればいいので、おもちゃの無駄が出にくいですよ。
0歳の赤ちゃんに使うおもちゃがレンタルで心配な方はおもちゃのサブスクは汚い?トイサブなど人気6社の消毒・清掃・衛生面まとめの記事を読んでください。
赤ちゃんが口に入れても大丈夫なほど衛生面はしっかりしているので、わが家でも安心して利用できました。
モンテッソーリ教育に力を入れているレンタルサービスはこちらのおうちで始めよう♪モンテッソーリ教育をおもちゃのレンタルでお得にできるサブスク4選!の記事を参考にしてくださいね。
0歳から知育おもちゃでモンテッソーリ教育をするポイント3つ
知育おもちゃでモンテッソーリ教育をするときに抑えたいポイント3つは以下です。
- 子どもが自分でおもちゃを選べるようにする
- 親は見守る
- 必要な時は見せて教える
①子どもが自分でおもちゃを選べるようにする
子ども自らが興味を持ったおもちゃで遊べるようにしましょう。
自分でおもちゃを選んで取り出せるように配置したり、目に見えるように並べるといいですよ。
②親は見守る
子どもの「自己教育力」を育てるには、親は見守ること。
でも、危険なときは必ず止めてくださいね。
③必要な時は見せて教える
モンテッソーリ教育はサポート重視。必要なときはお手本を見せましょう!
おもちゃの遊び方を口で教えないように気を付けてくださいね。
おもちゃの使い方がわからなかったり興味を示さないときも、大好きなパパママが楽しそうに遊んでいたら興味をもち始めることもありますよ。
Q.1モンテッソーリ教育のおもちゃは手作りできる?
A.手作りできるものもあります。
100均の材料で簡単に作れる本もあるので、とても参考になりますよ。
おもちゃを手作りする手間はかかりますが、買うよりかは費用を抑えられますね。
とはいえ、手作りしたおもちゃは壊れやすいです。
子どもが十分に遊ぶことができない場合もあるので注意しましょう。
壊れた部品を飲み込む可能性もあります。
誤飲に気を付けてくださいね。
まとめ|0歳から知育おもちゃで気軽にモンテッソーリ教育をしよう
今回の記事では、0歳からモンテッソーリ教育ができる知育おもちゃを8種の機能別に紹介しました。
モンテッソーリ教育のポイント3つを抑えれば、おうちで気軽に始められます。
モンテッソーリ教育できる知育おもちゃを使って、0歳から子どもの自己教育力を育てましょう。
とはいえ、0歳の赤ちゃんのお世話は大変ですよね。
子どもの発達に合わせた知育おもちゃを選んで準備するのが負担に思う場合は、おもちゃのレンタルに頼りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。